自動車運搬船の広いデッキにガイナ

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自動車運搬船の広いデッキにはガイナ塗ってあります。
船内の高温化を防いでいます。
①商船三井が断熱塗料に関心を持った理由
日本を出港して南に向かうと4日目には赤道に達する。
赤道地域では船の最上部デッキの下のガレージの室温が
空調なしでは60℃~70℃になる。
そこで船内の高温化を防ぎ、積み下ろしの
作業環境と乗組員の居住環境のために役立つ
断熱塗料はないかと研究を始めたのが2005年頃だそうです。
航海の中でガイナの高い断熱性能と耐久性が証明されました。
②ガイナ採用に至った経緯
外洋は、波浪や塩害、強烈な紫外線、寒暖の急激な変化など、
研究室の耐久テストだけでは十分に検証できない過酷な環境にある。
そこで商船三井は他の有力な断熱塗料候補と共に、
船の要所要所に試験的にガイナを塗ってそれぞれ温度センサーを付け、
赤道から北極海まで様々な航海を通じて
表面温度のデーターを集める実証実験を行った。
この結果、ガイナの極めて高い断熱性能と耐久性が立証され
2007年の新造船からガイナが正式に採用され、
2013年1月までに累計40隻の船舶に使われている。
そして自動車船では2008年竣工のスイフト エースから
クリスタル エース、さらに2012年6月竣工の
世界初の新造ハイブリッド自動車船エメラルドエースに採用されている。
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